※このページはラインシステム用のページです。
しぐグリップの販売ページは下記画像を押してトップページからお入り下さい。



SIGノット(シグノット)の作り方

FGノット等の摩擦系ノットが考案された1990年後半。
ノッター等の道具を使わなくても誰でもどんな状況でも(暗闇や船の上でも)安定して強度が出せるノットがないか、
様々な試行錯誤を繰り返しダブルラインを使用した摩擦系ノットを考案致しました。

ビミニツイストを組む時の強度低下だけ注意して頂ければ、多少編み込みが雑でもかなり強力な結束が出来るはずです。

その1.ビミニツイスト作り

メインラインを半分に折って、グルグル20回ほどネジる
穴にそっと指3本入れて(穴が小さい時は指2本でもOK)そーっと広げます。
ダブルラインは短く使った方がガイド絡みが減ります。
このように穴に右手を突っ込み、メインラインを左手、余りのメインラインを口でくわえてあげて、右手をやさしくゆっくり開きながら、口でくわえたラインのテンションを優しく緩めていくと、ラインが自然に巻き付いて行きます。
巻き戻した最初の数回は緩く、後になるほど蜜に巻き戻します。神経質になる必要はありませんが可能な限り心がけて見て下さい。この画像では、太いラインを使っているので密な部分がちょっと少ないですが、本来のラインではもっと密な部分が多いはずです。


その2.SIGノットの作り方

ダブルラインの穴にリーダーを挿入。左右の長さを揃えて左手の親指&人差し指でずれない様に輪の頂点とリーダーを軽く押さえておきましょう。最初にダブルラインの左右の長さをそろえておかないと後で苦労しますよ。
右手の人差し指&中指を穴に突っ込みます。
穴に突っ込んだ指を180度クリクリ回しながら、リーダーをPEラインで交互に編んでいきます。編み込む回数は、コーティングしてあるPEでは10回程度、普通のPEでは14回程度クリンクリンします、またPEの太さや、リーダーの素材によっても変わってきますので後でもう少し詳しく説明します。後で締め込みますので、編み込みは緩くて構いません、この画像のように荒く編めばOKです。密に編み込むと、後でダブルラインの左右の長さに違いが出てしまった場合に修正が大変です。荒く、緩くが基本です。
編み込み終わったら、ユニノット2回巻き結びで止めてしまいます。(テスト時は1回巻き)
滑りが良くなるようにツバを付けて、絞め込むとこのようになります。編み込み回数が適性であればこれで十分な強度が得られます。リーダーは1mmだけ残して切ってしましましょう。どうしても抜ける気がする人は上のユニノットを3回巻きにしておきましょう。(ノットが大きくなるのでメリットが確実に減ります)

何回編み込んだら良いのか、自分が使っているラインを使って調べてみましょう。
この時下から2枚目の画像と同じではなく、編み込み終了後のユニノットは1回巻きにして下さい。

ステップ1:編み込みを3回(手のひらが上下上で編み込みを止めてみる)にしてリーダーはユニノット1回にして、絞め込んでみる、テンションを掛けて行くと、リーダーの結びコブが動いてしまうはずです。これだと結びコブに力が掛かってる電車結びと同じですから、強度は期待出来ません。

ステップ2:編み込みを30回にしてみましょう、この時も編み込み終了後のユニノットは1回巻きです。テンションを掛けて行くと...編み込みがぎゅっと締まらないはずです。きちんと締まった1部分だけリーダーの色が濃くなっているのを確認して、この色を覚えておきましょう。ちなみにこれでは回数が多すぎます。

ステップ3:編み込み回数を8回程度から、9回10回と段々増やして行き、自分の力で確実に締め込む事が出来て1回巻きユニノットのコブが相当テンションをかけないと動かない回数を探します。きちんと締め込めたPEラインは色が濃くなるので分かると思います。あまり気合を入れて締めると、手を切ったりしますのでどこかに結びつけて試しましょう。本棚が倒れてきたって人がいますので、とにかく動かない物を探して締め込みましょう。

1回巻きのユニノットがずれないとはどういう事か?と言いますと、ユニノットのコブにほとんど力が掛かっていない事を確認したいのです。コブに力が掛かっているステップ1の時は簡単に動いてしまったでしょ。よってコブが動かないって事は、コブによる強度低下はまったく無視して良いって事、理解してもらえました?理想的には100%編み込みで強度を出したいのですが、100%編み込みで強度を出した場合、理論的に考えると締め込めない事になります。95%を編み込みの摩擦で押さえて、残り5%をユニノット2回結びで押さえる。これがこのノットです。

ちなみにユニノットの部分をエイトノットにする方法もあります。リーダーの切れ端が上を向くのでキャスト時に多少有利にです。


その3.漁師結び改(リーダーとスナップ等の結束用)

スナップに2回リーダーを通します。
2個出来た輪っかに1回リーダーの端をくぐらせます
もう一回くぐらせます。
リーダーとリーダーの端を濡らしてゆっくり引っ張ると
このようになります。この状態が漁師結び。

内掛け結びか外掛け結びかで漁師結びと呼ばれたり八丈結びと呼ばれたり...これでも十分な強度があるのですが、現在の真円に近くハリのあるフロロなどを使用すると、かなりのテンションを断続的に掛け続ける(根掛かりを外す時などの様にビシビシやってる)と、ちょっとづつではありますが、抜けて来てしまう事があります。

自分の使用するリーダーとスナップの相性を確認しましょう
それを嫌ってユニノット2回巻きを追加。改って程の物ではあ〜りません。ついでに、このユニノットのおかげでストラクチャーにからんでも、直接強度に関係する部分に傷が付きにくいのです。メインのノットを保護する役割にもなってるんですね〜。

さあこれで、強力なラインシステムが組めました。
今まで自分が使ってきたノットと比べて練習してみて下さい。

byしぐ